東京に出て、音楽関係の仕事を始めた私は、ある小さな芸能事務所でマネージャーとして働くことになった。
最初はもう、「やっとここまで来た!」っていう気持ちでいっぱいだった。夢に近づいてるっていう、あのワクワク感。学歴も経験もない私を受け入れてくれた場所で、ゼロからでも頑張ろうって思ってた。
でも、現実は――想像よりもずっと厳しかった。
「夢」に一歩近づいた、はずだったのに。
フィリピンから帰ってきて、東京で音楽業界に入りたくて、小さな芸能事務所のマネージャー見習いとして採用されたんだよね。
地下アイドルの現場を見ながら、動画を撮ったり、握手会の様子を観察したりして、徐々に仕事の流れを覚えていく日々だった。
その中で、「どうやってアイドルを見つけるか」っていう発掘の方法も少し教えてもらってた。
たとえば──
- TwitterなどのSNSでDMを送る方法
- 実際に街中で声をかけるスカウト
- グループの方向性や世界観をどう決めるか など…
「これから自分がアイドルの未来を作るのかも」って思うと、ちょっとワクワクもしてたし、学べることが多そうだって思ってた。
でも――
ある出来事がきっかけで、私はこの仕事を辞めることを決めた。
上司から身体を触られたり、拒否しづらい空気の中で、ただただ怖くて、何も言えなかった。
詳しくは書けないけれど、「これは違う」と心の中で強く感じた。
夢を追いかける中で、自分の心を守ることの大切さに気づいた瞬間だった。
経験は、私を止めなかった
こんな話、普通は「夢を追うブログ」には出てこないのかもしれない。
でも、私は書きたかった。
なぜなら――
夢に向かって進んでる人に、知っておいてほしかったから。
どんなにキラキラしてるように見える業界でも、見えないところに違和感や危うさが潜んでいることがある。
そして、そんなときに自分の直感を信じて、自分の身を守ることがとても大事だということ。
私は夢を諦めたわけじゃない。
むしろこの経験が、「どんな場所で、どんな人たちと一緒に夢を叶えたいのか」――その軸を考えるきっかけになった。
もしあなたが「つらいかも」って思ったら
我慢しすぎないで。
それ、あなただけのせいじゃないから。
泣いてもいいし、辞めてもいい。逃げても、また立ち上がればいい。
私は今でも、自分の夢に向かって歩いてる。だからあなたも、無理せず、自分のペースで進んでね。
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